【製品説明】
OZ;TOYBOX Wizard of TREBLE BOOSTER
■ 伝説のトーンへの「手がかり」を形にする
本機は、1970年代初頭の英国ロックシーン――とりわけ「漆黒の魔術師」と称されたギタリストが、1972年の歴史的ライブ盤などで聴かせた、あの鋭くも粘り強いドライブサウンドを追求するために開発されました。
■ 回路設計のコンセプト
開発の原点は、岡田“OKAHIRO”弘氏から提示された「古い雑誌の切り抜き回路図」と、氏が長年愛用してきたプロトタイプの解析でした。それらを一つずつ紐解き、現代のパーツと組み合わせて再構築することで、当時のトーンの再現を試みています。
■ 対話型インピーダンス
本機はあえて約15kΩという極めて低い入力インピーダンスに設計されています。ギターのボリューム操作ひとつで「煌びやかなクリーン」から「飽和感のあるドライブ」までを自在に操る、当時のダイナミクスを再現するための必然的な選択です。
■ 2つの設定:STANDARD & RB MODE
本機は、真空管アンプへ適切な負荷(ロード)をかけ、回路を熱(ヒート)させることで真価を発揮します。 使用環境に合わせて、2つの「飽和の形」を提案します。
ライブハウス・スタジオ(大音量での本領発揮) 大型スタックアンプに本機を叩き込むことで、高出力な真空管セクションをフルロード。 許容入力の大きなステージ用スピーカーと組み合わせることで、数値上の高域を「粘り強い中域」へと変換し、アンサンブルに埋もれない圧倒的な音圧と抜けを両立させます。
ご自宅(小音量での濃密なトーン) 数ワットクラスの小出力真空管アンプであっても、本機のレベル(Y軸)を上げて入力することで、小さな音量ながらも「回路が限界域で飽和している熱量」を再現。 大きなアンプを絞った「余裕のある音」をなぞるのではなく、その環境に見合ったシステムを限界まで働かせ、回路を使い切ることで生まれる濃密なトーンを楽しめます。
■ 価格: ¥00,000 (税込)
■ 販売
[ Sample Sound ]
■現場の声を反映した「実戦仕様」への発展
プロトタイプでの検証を経て、さらにステージでの利便性を追求したのが「Ver.2」です。
■インテリジェント・チューナーアウトの搭載
インピーダンス変化に極めて敏感な本機の特性を守るため、アウトプットを2系統装備しました。「アウト2」は、エフェクトOFF時にのみ主配線に並列接続で信号をチューナーへ送る独自回路を採用。演奏中の音質劣化を防ぎつつ、足元の利便性を高めています。
■ 岡田“OKAHIRO”弘氏との対話:音質最優先の決断
量産化にあたり、エンジニアとして気になっていたのが切り替え時のポップ(POP)音でした。対策として電子部品の追加を検討しましたが、オカヒロ氏の返答は**「家で弾く分には気にならない。大音量の現場でも、それもまたROCK。もし音が変わってしまうなら、もうどこも触らないでほしい」**という、トーンの鮮度を最優先する言葉でした。
その熱意を受け、音色に影響を与える電子部品での対策ではなく、内部配線と電源供給の見直しという手法を選択。音の魔力はそのままに、実用性を可能な限り高める形で着地させました。 (※音質最優先の回路構成上、切り替え時のポップ音が多少出ることがあります。あらかじめご了承ください。)
マニュアルダウンロード
共通仕様とメッセージ
「あの音」が出るか、出ないか。その一点のために。
「1」と「2」、どちらも心臓部は共通です。
■ 葛藤から生まれた「とんち」の回答
回路を解析すると、低域の濁りを嫌って高域を極端に突き上げる「勢いの設計」が見えてきました。しかし、そのままでは現代の環境では耳に痛すぎる。 そこで試みたのが、**「高域を足すのではなく、どこで高域を落とし、低重心な『RBモード』としての厚みを成立させるか」**という引き算の発想でした。ピーク位置をミリ単位で探り、あの「太いのに抜ける」バランスを追求しています。
■ 内部・背面カスタマイズ
BIAS Adjust(背面トリマー): ゲルマニウムトランジスタの動作点を微調整可能です。出荷時に最適化していますが、お好みで歪みの質感やサステインを追い込めます。
ご挨拶
「OZ;TOYBOX Wizard of TREBLE BOOSTER」は、非常にストイックなペダルです。 現代の便利なバッファを前段に繋ぐと、その魔法は解けてしまいます。しかし、ギターから直接この箱へ、そして真空管アンプへと繋いだ時、1972年の熱狂があなたの指先から溢れ出すはずです。
オカヒロさんの直感にエンジニアとして寄り添いながら、試行錯誤の末に作り上げた「魔法の杖」。あの時代のトーンに魅せられた、すべてのギタリストへ届くことを願っています。
ENDROLL / LITES 山口 隆
ここからはInstagramに投稿した物から抜粋して掲載します。
トレブルブースターの設計終了。
基板の提出も昨日終了。
部品手配は今から行います。
シュミレーションで特性計算後、ユニバーサル基板で試作終了。
トランジスタをシリコンとゲルマニウムで交換しながら音を聞いたがゲルマニウムトランジスタの方が暖かい音。
シリコントランジスタは高域が痛い。と言う事で、ゲルマニウムトランジスタを使う予定。オリジナル品はシリコントランジスタ。バイアス調整して良い音が出ればオッケーだと思います。
インピーダンスマッチングでギターのボリューム最大位置では高域が目立つと思います。ボリュームを絞れば暖かい音が出ると思います。
あっ、RBMモードも付けました。中域の膨らみが違います。もう少しお時間頂きます。
2025年2月18日
トレブルブースターの基板1枚目完成。
抵抗とコンデンサの誤差が大きすぎます。
抵抗はE-12系列でもエラーが出そうな勢いです。
その気になる様な部品を選び、トランジスタはゲルマニウムを使う予定です。
シリコントランジスタで試したら高域がキンキンします。
本機の前にインピーダンス変換を接続しても特性は変わります。
明日はトランジスタの選別を行いながら、2枚目も作成して比較後ケースの作成に移ります。
あっ、明日は45年前に買ったストラトキャスターでも引っ張り出して、ギターの練習から初めて、音の確認をします。
今は価値が無いんだよね。
3点止め、ラージヘッド、凄くボディが重たい USA製。
学生時代の思い出ですね!
もう少しお時間頂きます。
2025年2月25日
トレブルブースター2台目作成終了。
色々と比較しました。
トランジスタは現在はゲルマニウムトランジスタを使っています。
シリコントランジスタを付けて比較しました。
ある一定の所までは同じような特性を示しますので、シリコントランジスタでオッケーにしようかな?
と思いましたが、過大入力で高域が暴れるんですよね。
それが良いと言う人も居るかもしれません。でも、強めのピッキングで高域が強調され手も困りますので
元のゲルマニウムトランジスタに戻しました。
トランジスタのバラツキにより最大増幅時の増幅率が変わります。
アンプは浅めの歪みが良いですね!
2025年3月4日
トレブルブースター良い結果でしたので、バージョンアップをします。
☑出力レベル調整追加
☑スライドスイッチをフットスイッチに変更
☑バイパス時にチューナーアウト側に接続
(エフェクト時はチューナーは切り離します。)
☑電池内蔵は変わり無し。電源反転は行いません。電池でお楽しみください。
☑フットスイッチの位置は横にズラしましたので足首捻挫に注意です。
本日もう一点設計を終わらせて本日出図予定です。
2025年3月7日
トレブルブースター2の穴あけを行いました。
来週の天気が悪いようですので、出来る所から作業を行います。
機構部品の組み込みは出来ました。
基板も完成して発送準備中です。
オンタイムで進んでくれよ~
2025年3月9日
トレブルブースター2の塗装まで終わりました。
基板は大坂まで来たようです。
マニュアル作成をします。
2025年3月14日
トレブルブースター2の基板が来ました!
部品を付けながら調整中。
ゲイン調整ノブ追加。
触りすぎて耳が疲れたので、一休み。
良い物が出来そうな予感。
恋の予感じゃあ無いからね!
2025年3月16日
トレブルブースター2台目作成終了。
今回はトランジスタをソケットにして比較できるようにする予定でしたが、
接触不良が起きるのも嫌ですので、ゲルマニウムトランジスタを半田付けしました。
前回のトレブルブースターはトレブルブースター1にします。
今回のフットスイッチ付きをトレブルブースター2にします。
フットスイッチによるON-OFF時にプルダウン抵抗(プルアップ抵抗)を付けたくなかったので
多少のPOP音がします。それは、スイッチの切り替え時の電位変化により起こります。
OFF時はブースター回路はシャットダウンしてコンデンサ内の電荷を出来るだけ溜めない様に工夫はしました。
明日発送予定です。
お待たせしてスイマセン!
2025年3月17日
先日、トレブルブースターが2台帰ってきました。
今までの物もですが・・・
一緒にエフェクターを作成して頂いた方には最後に2台お渡しして良い方をお使い頂き、良い方じゃあ無い方にサインを記載して頂きこちらの保管としております。
今までは内緒にしていましたが、今回のトレブルブースターの1と2はオカヒロ様のライブで良い音聞かせて頂きましたのでアップします。
RitchieBlackmoreは私の学生時代の青春だった。
頑張ればギターがうまくなる!かも?
結局は弾き手には向いて無い事がわかりました。
でも、少しでも音楽に関わりたい。と思い作り手になりました。
そんな学生時代からのBlackmoreのトーンの秘密。
今回のトレブルブースターでは色々と勉強させて頂きました。
オカヒロ様ありがとうございました。
2025年4月11日
ご覧いただきありがとうございます。
もの作りはホント楽しいですね。
山口隆